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どうしてもリバランスが面倒な人のための、もっともシンプルな投資方法

 シンプルな投資方法には、株式と日本債券を組み合わせる方法があります。この方法は、「値動きが大きいが収益が高い株式」で収益をねらいつつ、「値動きが少ないが収益が低い日本債券」を組み合わせる割合で値動きをコントロールします。

 ただ、この投資方法は、年に一回、日々の値動きでくずれた割合を元に戻す取引(=リバランス)をしなければなりません。どうしてもリバランスが面倒なら、この記事で解説する、もっともシンプルな投資方法を検討してみてください。

  • シンプルな分散投資方法には、「株式(国内株式・外国株式)と、国内債券とを組み合わせる方法」がある
  • 株式で高い収益をねらいつつ、国内債券で、暴落したときの値下げ幅をコントロールする
  • 「株式と、債券とを組み合わせる方法」は、最初に決めた割合をずっとキープするための取引が必要になる
  • どうしてもリバランスが面倒なら、「もっともシンプルな投資方法」もある

シンプルな分散投資方法には、「株式(国内株式・外国株式)と、国内債券とを組み合わせる方法」がある

 シンプルな分散投資は、株式(国内株式・外国株式)と、国内債券とを組み合わせます。たとえば、株式を50%、国内債券を50%というように組み合わせます。こうすることで、投資資金を、株式と国内債券とに分散することができます。

 株式の投資内訳は、国内株式に10%、外国株式に90%にします。この内訳にするのは、日本の「株式の時価評価額*1」が、先進国全体の約10%を占めるからです。他の先進国22カ国(アメリカ・ドイツ・フランスなど)の株式の時価評価額が、残りの90%を占めています。

*1 株式の時価評価額とは、株式全部を、現在の価格で合計したもののことです。

 株式を50%組み入れる場合は、50%の10%すなわち5%(=50%×10%)を国内株式に投資し、50%の90%すなわち45%(=50%×90%)を外国株式に投資します。

 この「株式」と、国内債券とを組合せるわけです。わざわざ国内債券と組み合わせる理由は、資産全体の値下げ幅を自分が耐えられる額にコントロールするためです。


株式で高い収益をねらいつつ、国内債券で、暴落したときの値下げ幅をコントロールする

 株式は高い収益が望めますが、上下に激しく値段が動きます。株式の期待収益は、年に5%と高いです。しかし、1年の値動き幅(=リスク)も、±20%と高くなっています。したがって、株式を1年持つと+25%(=5%+20%)~-15%(=5%-20%)程度の投資結果になる可能性が高いです。

 一方、国内債券は高い収益は望めませんが、値動きの幅はとても小さいです。国内債券の期待収益は、年に3%と低いです。ですが、1年の値動き幅も、±5%と低くなっています。ですから、国内債券を1年持つと+8%(=3%+5%)~-2%(=3%-5%)程度の投資結果になる可能性が高いです。

 そのため、株式で高い収益をねらいつつ、国内債券を組み入れる割合で、暴落したときの値下げ幅をコントロールします。国内債券を組み入れれば入れるほど、期待収益は少なくなり、暴落の際の値下がりも小さくなります。逆に、国内債券の組み入れ割合を減らせば減らすほど、期待収益は多くなり、暴落の際の値下がりも大きくなります。あなたがどの程度の暴落に耐えられるかに合わせて、国内債券の組み入れ割合を決めます。

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「株式と、債券とを組み合わせる方法」は、最初に決めた割合をずっとキープするための取引が必要になる

 株式も、債券も毎日値動きするため、最初に決めた割合から日々変わってしまいます。たとえば、株式が好調で割合が10%増えると、債券の割合が最初に決めた割合より10%下がってしまうことになります。

 国内債券の組み入れ割合が「最初より下がってしまう」と、リスクが高くなるため、暴落したときに最初に想定した以上の損失がでてしまう可能性が高まります。一方、国内債券の組み入れ割合が「最初より上がってしまう」と、暴落したときの値下がり幅は最初の想定より少なくなりますが、期待できる収益も下がってしまいます。このどちらも、望ましくありません。

 ですから、1年に1回は、最初に決めた割合に戻すための取引(=リバランス)が必要になります。リバランスは、割合が増えた資産を売って、その売ったお金で割合が下がった資産を買います。株式の割合が10%増えてしまった場合は、株式を10%売って、国内債券を10%買います。こうすることで、変わってしまった資産の割合を元に戻すわけです。


どうしてもリバランスが面倒なら、「もっともシンプルな投資方法」もある

 リバランスが面倒なら、「ひとつで全世界の株式に投資できる投資信託」に投資して、預貯金で値下げ幅をコントロールする『もっともシンプルな投資方法』もあります。

 ひとつで全世界の株式に投資できる商品とは、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」です。楽天・全世界株式インデックス・ファンドに投資することで、ひとつで新興国株式・国内株式・先進国株式に分散投資できます。楽天・全世界株式インデックス・ファンドに投資すればファンド内でリバランスをしてくれるため、自分でリバランスをする必要はありません。

 値下げ幅のコントロールは、「投資する割合の調整」でおこないます。つまり、値下がり幅を半分にしたければ、株式に投資する割合を半分にするわけです。株式に投資しなかった分は、投資せずに預貯金として残しておきます。

 ここで、値下がり幅について補足しておきます。投資の最大損失率は、「期待リターン-リスク×2」で計算できます。株式の場合は、期待リターン5%・リスク20%程度なので、最大損失率は年:-35%(=5%-20%×2)です。

>> リスクの数値で計算できる―最大損失額について知っておこう

そのため、投資する割合を半分にすると、年:-17.5%(=35%×50%)まで最大損失率を下げられます。

 ただし、投資資金の一部を預貯金のままにするわけですから、収益は下がります。預貯金の期待リターンは、ほぼ0%です。そのため、期待リターン3%の国内債券に投資する場合よりも、期待リターンは下がってしまいます。

 たとえば、株式30%に投資した場合(70%は預貯金)、期待リターンは年:1.5%(=5%×30%)になります。最大損失率は、年:-10.5%(=-35%×30%)になります。






「おすすめ投資信託」を解説した記事はこちら
>>http://toshin.teiiyone.com/cat98/




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