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投資信託の運用をはじめる前に読むべき本と、読む順番は?

 新しいことをはじめる場合には、あらかじめ勉強することが大切です。とくに、投資には大きなお金がかかっていますので、勉強はより重要になります。

 ただ、投資の本はたくさん出版されていて、どれを選べばいいか、わからないかもしれません。この記事では、私が読んで役に立った本を紹介し、それらを読むべき順番で並べます。

  • 投資信託をはじめる前に、あらかじめ勉強しよう、と思う方もおられるかもしれない
  • これから大金を投資することになるのだから、あらかじめ勉強しようというのはごく自然な考えだ
  • 投資信託に関する本はたくさん出版されており、どれを読めばいいか迷う
  • 投資信託の運用に役立つ本と、それらを読むべき順番について解説する

投資信託をはじめる前に、あらかじめ勉強しよう、と思う方もおられるかもしれない

 これから投資をはじめるあなたは、はじめる前に投資信託の勉強をしようと思っているかもしれません。何事も、はじめる前にしっかり勉強することは重要です。

 はじめる前に勉強しておくことで、知っておけば防ぐことができる失敗をさけられるからです。とくに、投資信託の中には「投資する価値のないもの」も多くあります。そのため、どういう投資信託に投資価値がないのか、をあらかじめ知っておきたいところです。

 投資での失敗は大きな損失につながるので、はじめる前に勉強することはとても大切です。勉強をしなかったせいで、一生懸命稼いだお金の半分を失うことを思い浮かべれば、勉強の大切さがよくわかるのではないでしょうか。


これから大金を投資することになるのだから、あらかじめ勉強しようというのはごく自然な考えだ

 投資をはじめる際に、まとまった額がある場合があります。まとまった額の例には、「今まで定期に入れていたお金」・「ボーナス」などがあります。

 また、投資をはじめる際に、まとまった額がない場合でも、毎月積み立てていれば最終的に非常に大きな額になります。たとえば、5%の期待リターンの投資信託に、月5万円を30年間投資すると約4,000万円にもなります。

 非常に大きな額を金融機関にたくすわけですから、あらかじめしっかり学んでおかなければなりません。あらかじめ学んでおかなければ、年に1%以上高い手数料の投資信託を買ってしまう可能性があります。4,000万円を運用している場合、年に1%の手数料は、40万円にもなります。この「年に1%の手数料の差」は、知識があるかどうかで生まれます。


投資信託に関する本はたくさん出版されており、どれを読めばいいか迷う

 投資信託の本を買いに本屋に行くと、たくさんの投資本が並んでいます。本屋の投資本コーナーには、100冊を超える投資本があるでしょう。

 投資初心者のあなたが、たくさんの投資本の中から最適な本をえらぶのは難しいです。ある程度の知識があってこそ、良い本・悪い本の判断ができるからです。

 最初に悪い本を選んでしまうと、間違った知識で運用をはじめてしまうおそれもあります。また、良い本であったとしても、いきなり難しいものを選んでしまうと、「やはり投資は難しいから無理だ」とあきらめてしまう原因にもなりかねません。


投資信託の運用に役立つ本と、それらを読むべき順番について解説する

 投資初心者の方はどの本を選べばいいのかわからないと思いますので、私が読んだ本の中でおすすめできる本を紹介します。また、途中で学ぶのをあきらめてしまわないように、内容がやさしい順でならべました。

 おすすめの書籍と、読むべき順番は以下です。以下の全部を読むのが一番いいですが、最初の2冊は最低でも読んで欲しいと思います。なお、私が個人的に役立った記述も引用してみました。

 一番目に読むべきなのは、「お金は寝かせて増やしなさい」です。この本は、個人投資家で著名なブロガーの、水瀬ケンイチさんが書かれています。著者は個人投資家なので、投資家目線でていねいに解説されています。

 この本で私が個人的に役立った記述は、以下です。

株式クラスと債券クラスという値動きが違うアセットクラスを組み合わせることによって分散効果が働き、あまり期待リターンを下げずにリスクを効率的に下げることができます。

水瀬ケンイチ 『お金は寝かせて増やしなさい』 フォレスト出版株式会社、2017年、91-92頁より引用

「株式(国内株式・先進国株式・新興国株式)で収益を狙いつつ、あなたが耐えられるリスクになるように国内債券で調節する方法」が書かれています。なお、93ページには、国内債券の組み入れ割合を10%ずつ増やしていくと、リスクがどう下がっていくかを表した表もあります。

 二番目に読むべきなのは、「毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術」です。この本は、ファイナンシャルプランナーの、カン・チュンドさんが書かれています。著者はファイナンシャルプランナーなので、とても実践的なアドバイスが書かれています。

 この本で私が個人的に役立った記述は、以下です。

積立て窓口を決めるうえで、この「給与振込口座からの引き落としが可能」という条件は外すことができません。なぜなら、これこそが、投資にほとんど時間をかけずに済む「自動積立て投資」のコアの部分だからです。

カン・チュンド 『忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術』 明日香出版社、2009年、132頁より引用

「積み立ての実践では、給与振込口座からの引き落としができること」が非常に重要だと指摘しています。

 三番目に読むべきなのは、「しぶとい分散投資術」です。この本は、日本経済新聞記者の田村正之さんが書かれています。著者は新聞記者なので、データに基づいて分散投資がいかに重要か解説されています。

 この本で私が個人的に役立った記述は、以下です。

例えば4資産に分散して10年保有(図表3の右下)すれば、どの年に保有を始めてもマイナスになることはなく、2007年までの10年保有の平均では年率で約7.1%の利回りになっていました(ある年まで10年間の年平均利回りが6%、別の年まで10年間の年平均利回りが8%だったとして、1970年以降、これらを平均した10年保有の平均年利回りが7%だったという意味です)。

田村正之 『世界金融危機でわかった!しぶとい分散投資術』 日本経済新聞出版社、2009年、32頁より引用

「1970年から2007年までの間、4資産*1に均等に分散投資していれば、どこの10年をとってもマイナスにならなかったこと」を、データを元に解説しています。なお、33ページには、20年保有した場合の投資結果の表もあります。20年保有した場合もマイナスの期間はなく、収益はより安定していました。
*1 国内株式・外国株式・国内債券・外国債券

 最後に読むべきなのは、「敗者のゲーム」です。この本は、チャールズ・エリスさんが書かれています。敗者のゲームは、長く読まれているインデックス投資の古典です。

 この本で私が個人的に役立った記述は、以下です。

もし資産の大部分を遺産として子供に残すつもりなら、仮にあなたが現在70代ないし80代であるとしても、家族という単位で考えると、十分長い投資期間をとることができる。したがって、「お年寄りの場合は高い利息収入と元本維持のために、債券投資をすべきだ」といった助言は必ずしもあてはまらない。

チャールズ・エリス 『敗者のゲーム(新版)』 日本経済新聞出版社、2003年、186頁より引用

※敗者のゲームは、第6版がでています。上記は旧版からの引用ですのでご了承ください。

「年をとったら債券の割合を増やすべきだと言われるが、その必要はない。資産は相続され、あなたの寿命を超えて運用されるからだ」、という主張をされています






「おすすめ投資信託」を解説した記事はこちら
>>http://toshin.teiiyone.com/cat98/




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